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TOKI CHOI MAP

土岐市周辺のおすすめのお店やスポットを、KOYO BASEの特派員が独自にレポートしていくちょっとしたメディアです。
地元で愛される老舗から、一風変わった個性的なお店まで。さまざまなお店をご紹介していきます。きっと新しい土岐が見つかるはず。

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産地と人を繋げる PRODUCTS STORE

この場所だからこそ見つかる個性豊かなお店。飲食店。体験。土岐に来たなら、立ち寄ってもらいたい。そんなお店や場所を紹介していきます。

多治見駅から徒歩4分。スタイリッシュな外観の器のお店。
作り手さんとのコミュニケーションを大切にし、独自の視点で美濃のやきものをメインに販売しています。

器愛溢れる店長や、スタッフさんと相談しながらお買い物できるのも楽しみの一つ。
お気に入りの器がきっと見つかる、産地と人をつなげるお店です。

今回ご紹介するのはスタイリッシュな外観の器のお店。PRODUCTS STORE(プロダクツストア)
店長であり、企画や商品の棚割・ラインナップなど、お店の全体の運営を担当されている長山さんにお話を伺いました。

 

メーカー、作家もの、ガラスや木工作品を一度に見られる珍しいお店。

――まずは、お店について教えてください。

長山さん:プロダクツストアは土岐にあるやきもの専門の商社、U-PRODUCTS(ユープロダクツ)の直営店です。
長年、美濃焼の商社としての経験を生かしていろいろな窯元さんや、作家さんの魅力を伝えたいという思いから、直接お客様が器を手に取って見ていただけるお店を、多治見駅から徒歩圏内の場所に2020年10月にオープンしました。
1Fにはユープロダクツのカタログに掲載されている地元の窯元さん、メーカーさんの商品を扱っています。一部、他の産地の商品も扱っています。
2Fでは作家ものを。また企画展を開催しており季節に合わせた展示、作家さんにフォーカスした展示、産地に関する展示など様々な企画を行っています。

――いつも企画展のDMが凝られていて、次はどんな展示なのか楽しみにしています。

長山さん:ありがとうございます。動く仕掛けをしてみたり、押し花をスタッフみんなで添えたり、ついには、はがきサイズのペラ一枚のDMを超えて漫画になりました。

――ここまで、ひとつひとつにこだわりを持たれる理由はあるのでしょうか?

長山さん:作り手さんに面白いと思ってもらえると嬉しいなと思いながら、日々運営しています。作家さん、窯元さん、メーカーさんの紹介文と似顔絵が描かれたPOPを制作したり、お客様に器だけでなく作家さんの話をしてみたり。どんな人が器を作っているのか分かると購入していただけるお客様も多いです。作家さんの事を知っているからこそ、お客さんに作家さんの話をして、器に興味を持ってもらえる。このような形のご紹介が出来るのは、産地ならではだと思っています。一方で、窯元さんやメーカーさんにとっても、自分の作った物がお店に並ぶまで見ることができるのはなかなかないことかなと。都会や消費地にお店があることが多いので、売れていく様子や、自分の作品が売場に並んでいる様子を見る機会はなかなかないと思います。産地にお店があることで、作家さんや窯元さんの器を紹介できるショールームのような役割もできていれば良いな。お客様にとっても、作り手にとっても良い刺激になるお店にしていきたいです。

 

個性豊かな人が多い。この地域の魅力。

――この地域の魅力について教えてください。

長山さん:「人」だと思います。本当に良い人ばかりで、親身になって相談に乗ってくれて協力してくれる。助けてもらってばかりです。

 

――気にかけてくださる方ばかりなのですね。

長山さん:そうですね。あと、個性的な面白い人が多いですね。笑自分の好きなことにまっすぐで、突き詰めていく人。やはり産地という土地柄でしょうか。そんな面白い人たちがやっているお店が、この地域にはいっぱいあります。ここ数年で感度の高いお店が増えてきているイメージです。

もともと興味があった、ものづくりに携わる仕事。

――長山さんは2年前にこの地域に来られたばかりでしたよね。

長山さん:はい。関西の方でライフスタイル店のバイヤーとして仕事をしていました。その頃から、ものづくりをされている方とコミュニケーションを取ってお仕事するのが楽しくて、デスクではなく、ずっと外にいるようなバイヤーでした。バイヤーとしてこの地域にも来ていました。より直接ものづくりに携わる仕事がしたいという気持ちもあり、こちらに移住してきました。

――器に携わるお仕事だったのですか?

長山さん:はい。器だけでなくいろいろな商品を取り扱っていました。ある時、店舗勤務から本部勤務のバイヤー職に異動することになり、陶器・磁器の違いや取り扱い方法がざっくりとしかわかっていない状況でした。店舗経験したからこそ、店舗視点での商品仕入れ・スタッフへの説明ができるようにと、自分で勉強して、器のお店や産地を見に行ったりしているうちにだんだん器に興味が出てきました。今は、好きな作り手さんの器に囲まれて仕事ができてとても幸せです。

――お仕事されながら、独学で勉強されてきたんですね。

長山さん:今も新しい分野に手を出そうとしています。笑 お店の為にも、自分の為にもいろんなことを勉強していきたいですね。

 

 

 

プロダクツストアの未来について

――様々な挑戦を行ってきたプロダクツストアですが、今後どのようなお店になっていきたいですか?

長山さん:2020年10月にお店をオープンした時から、作り手さんの思いを伝えられるようなお店。作り手さんがここにお店があってよかったと思えるようなお店になるように努力してきました。今後は、いろんな企画をしてゆくことと、お客さんにとって自分の生活に取り入れたいと思えるような器の提案・展示方法を工夫していきたいです。

 

――ここにお店があってよかったと作り手さんが思うことは、産地にとっても大切なことですね。

長山さん:そうですね。窯元さんでも「子供に継いでほしくない、苦労させたくない。」というお話を聞くことがあります。親世代が作っているものを子世代に見せれるようなお店になりたいです。お父さんがしている仕事はすごいことなんだよ。ということを伝えていければ。そして、陶磁器産業が継続していくことに少しでも貢献できると嬉しいです。

 

 

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とっても努力家で、ほがらかな長山さん。プロダクツストアは、長山さんのような素敵な方が作り上げているからこそ、過ごしやすく、居心地の良い雰囲気なんだと感じました。自分のために、新生活のために、友人のために。豊かな生活の手助けをしてくれるような器を購入してみませんか?

産地と人を繋げる PRODUCTS STORE

KOYO BASEからちょいっと車で13分。
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TEL. 0572-74-7700
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